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床断熱材がスタイロフォームが良い理由を徹底解説

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床断熱材がスタイロフォームが良い理由を徹底解説

 

 

近年、建設業界では断熱材への注目度が高まりを見せています。

 

断熱材を用いることで、快適な空調空間を実現できると共に、空調効率をより高めることでエコにもなるなど、メリットの多い断熱材

 

それだけに、断熱材にも様々な種類が登場していますが、床の断熱材として注目を集めているのがスタイロフォームです。

 

 

床断熱材はいろいろ種類があるのですが、グラスウールは水分を吸水してしまうため、工事中の雨で濡れることが多く、濡れると断熱の意味がなくなるし、発泡ウレタンはシロアリに弱いし、燃えると有害ガスが出ます。

 

 

正直に言いますと床断熱材はスタイロフォーム一択です。

 

 

なぜスタイロフォームがいいのか、メリットを詳しく解説していきます。

 

 

床断熱材のスタイロフォームのメリット

 

スタイロフォームとは、様々なメリットを持つ断熱材です。

 

どの断熱材もメリットを備えているものですが、スタイロフォームのメリットは人間の暮らしに直結するメリットを多数備えています

 

 

スタイロフォームのメリット1:熱伝導率の低さ

 

熱の伝えにくさはどの断熱材にも共通した特徴ですが、数ある断熱材の中でもスタイロフォームの断熱性能は高いです。

 

断熱性能を閉める数字として、熱伝導率が挙げられますが、スタイロフォームの熱伝導率は0.022。

 

ちなみにこの数字は数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味するのですが、他の断熱材の熱伝導率は以下になります。

 

樹脂系断熱材

フェノールフォーム:0.021
硬質ウレタンフォーム:0.026
ビーズ法ポリスチレンフォーム:0.040

 

繊維系断熱材

ロックウール:0.038
グラスウール16k:0.045

 

スタイロフォームの0.022という数字が、如何に優秀な数字なのかが分かるのではないでしょうか。

 

 

 

スタイロフォームのメリット2:水を吸収しにくい性質

スタイロフォームは水を吸収しにくい性質も備えています。

 

つまり耐水性がすごく高いです。

 

断熱材を水に浸した後の吸水率の比較実験の結果は以下となっています。

(1~10で10が満水です)

 

樹脂系断熱材

硬質ウレタンフォーム:3
スタイロフォーム:1
ビーズ法ポリスチレンフォーム:6

 

繊維系断熱材

ロックウール:満水
グラスウール:満水

 

こちらも数字が低いほど耐水性能の高さを意味しますが、スタイロフォームの耐水性能の高さが圧倒的なのが、見て取れるのではないでしょうか。

 

なにより建物を建てる時、床を一番初めに施工するため、日本は雨が多い国なのでどうしよもないのですが、躯体工事が完了するまでに雨が降って床断熱材が濡れてしまうことが多いです。

 

 

建売なんかは特に床断熱材がスタイロフォームであることを重視してください。

 

 

 

スタイロフォームのメリット3:軽くて丈夫ながら加工が簡単

スタイロフォームは水のおよそ30分の1の重さなので軽いのですが、その軽さからは考えられないほど丈夫なことで知られています。

 

また、丈夫ではあるものの、市販のカッターやノコギリ等でも加工が可能です。

 

そのため、打ち込み工法や外張断熱工法など、スタイロフォームだからこそ可能な工法もあるほど。

 

リフォームなどでも特に重宝されています。

 

 

 

スタイロフォームのメリット4:環境や健康に対しての配慮

スタイロフォームはノンフロンであり、シックハウス対策も実現していますので、環境だけではなく、人間の健康にもメリットがあります。

 

グリ-ン購入法適合製品でもあるので、国・行政がスタイロフォームの環境性能を認めています。

 

 

また、スタイロフォームは基本的にはポリスチレン樹脂なので、不要になった際にはリサイクルが可能な点も「環境に優しい特徴」です。

 

 

そしてなにより、スタイロフォームは燃えた時に有害なガスが出ないのが人体への最大のメリットです。

 

 

発泡ウレタンフォームなんかは燃えると有害ガスが出るため、火災の時により助からなく可能性が増えてしまします。

 

 

なので自分の身を守るという面でもスタイロフォームは良いです。

 

 

シロアリ対策になる

 

マイホームの「難敵」とも言うべきシロアリ。

 

家の部材・素材を食べてしまうシロアリの存在は、マイホームを持つデメリットとして挙げられることも珍しくない程。

 

特にシロアリは床断熱材も大好きで、地中からくるため、どうしても1階から侵食される形になります。

 

 

そこで重要なのが、断熱材そのものに防蟻剤が混入されているスタイロフォームがあるということです。

 

つまりシロアリに食べられないスタイロフォームがあるということ。

 

発泡ウレタンフォームなどは食べられやすいので、家のことを考えると防腐剤入りのスタイロフォームがおススメです。

 

 

 

施工力に依存しない床下断熱材になる

 

一般的に、床下断熱材は施工会社の力量によって左右される部分です。

 

高い技術力を持つ施工業者による施工と、そうではない施工業者による施工とでは、同じ断熱材を用いているとしても効果が変わるケースも珍しくありませんでした。

 

その点、スタイロフォームは加工が簡単なので、技術者のスキルへの依存度が軽減します。

 

決して「熟練した職人でなければ扱えない素材」ではなく、近年ではDIYで採用している人もいるほど。

 

つまり、施工ミス・トラブルのリスクを軽減にも繋がります。

 

 

家そのものが長もちする

 

スタイロフォームを床下断熱材に採用することで、家そのものが長もちします。

 

とある調査によると、家屋の寿命は日本では平均で30年とのこと

 

 

しかし、イギリスでは77年、アメリカでは55年とのデータがあります。もちろん気候や自然災害リスク等、環境の違いがあるのは言うまでもありませんが、それらを加味しても日本だけがここまで短い原因の一つとして、断熱性能の低さが挙げられます。

 

 

多くの家庭に於いて、夏場であればエアコン、冬場であればストーブなどの空調を活用することで、家の中を快適に保っていることでしょう。

 

 

しかし、それらの空調は空調のない部屋との温度差を生み、特に冬場は結露を生み出すことで家にダメージを与えてしまいます。

 

 

その点、スタイロフォームを床下断熱材に採用することで、家庭内に於ける温度差の軽減、さらには防滴性能の高さによる結露防止等、様々な特徴から家屋の寿命延長が期待できます。

 

床下断熱に用いられる断熱材の種類

 

一般的に、床下断熱に用いられる断熱材は木質繊維系、鉱物繊維系、発泡プラスチック系の3種類に分類されます。

 

 

木質繊維系床下断熱材の特徴

セルロースファイバー等がこちらになります。

天然素材なので環境への配慮、シックハウス対策等、人体への影響に於いてメリットがある点や、天然木材の持つ調湿機能により、床下にこもりがちな湿気をコントロールする特徴があります。

但し、天然素材ということでコストが高くなってしまいがちな点には注意が必要です。

 

特に注文住宅の場合、限られた予算の中で設備等を決めなければならないため、多少質を落とす部分として断熱材に目が向けられるケースは珍しくありません。

 

木質繊維系断熱材を採用するメリットは多々あるものの、コストを踏まえ、他の種類の断熱材で妥協する人も珍しくありません。

 

 

鉱物繊維系床下断熱材

グラスウールやロックウールがこちらに分類される断熱材。

床下断熱材としては比較的広く普及しているその理由は価格にあります。お手頃価格とあって、導入しやすい断熱材です。

 

また、防音性・吸音性を備えている点、不燃焼剤であることから耐火性が高い点など、日常生活の中で必要とされるメリットを多々持っている点も鉱物繊維系断熱材が床下断熱材として採用される理由です。

 

生活の中で必要な性能があり、かつコストが安いとあって、特に断熱材にこだわりを持っていない人にとっては、鉱物繊維系の断熱材は「一応断熱材も採用したい」「とりあえず断熱材を入れておきたい」といった人のニーズにマッチしています。

 

 

 

発泡プラスチック系断熱材

スタイロフォームもこちらに分類されます。

 

硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォームも発砲プラスチック系断熱材に分類されるものです。

 

特徴として、先に挙げた他の断熱材と比べると、同じ厚さであっても断熱性能が高い点が挙げられます。また、加工しやすい素材であることから、施工コスト削減を可能にしています。

 

それでも全体的なコストを踏まえると、鉱物繊維系の断熱材よりは少々高くなり難いです。

 

最後に

スタイロフォームは断熱性能の高さもさることながら、シリアリ対策としても有効な断熱材です。

 

断熱材には様々な種類があり、特に鉱物繊維系断熱材のコストパフォーマンスの高さのおかげで陰に隠れてしまいですが、実際には高いポテンシャルを持つ断熱素材です。

 

せっかくのマイホームです。永く良い状態を保ちたいのであればスタイロフォームについて検討してみるのもよいかもしれません。

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