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基礎

不動産ではわからない新築住宅の本当に良い基礎コンクリート解説【基礎】

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不動産ではわからない新築住宅の本当に良い基礎コンクリートとは

 

 

住宅を支えるのに最も重要な基礎。

 

基礎が頑丈であればあるほど地震に強い家になります。

 

しかし、建築業界では基礎工事にも手抜き工事や養生期間を守らないで打設している基礎なんてものも存在します。

 

ですので今回の記事では、低品質な基礎を選ばないためにも、良い基礎コンクリートの知識として知っておくべきことを解説していきます。

 

 

最も重要な基礎コンクリートの養生期間

 

 

住宅で基礎は、最も重要で、家の耐久・耐震に大きくかかわる構造体ですので、基礎はより良いもののほうが家が長持ちします。

 

世の中には、本当に大丈夫なの?

 

と思える基礎がありますので、新築住宅・物件の良い基礎の見分け方をご説明いたします。

 

 

不動産では、基礎工事がどのように行われているのかを把握していないことが多いです。

 

実際建ててから売ることが多いため仕方がないことなのですが、基礎のコンクリートにも種類がありまして、種類によっては、基礎自体に大きな影響を与えてしまう場合があります。

 

基礎工事では、新築で住宅を建てる場合は、コンクリート打設後、強度が発現するまで養生する、つまりそっとしておいてコンクリートが固まるのを待つのが絶対です。

 

この養生をしっかり行わないで、基礎がまだ強度が出ていない状態で工事を進めると、外部から強い衝撃を受け、上から荷重がかかってくるため、基礎自体がつぶれ、ひびが至る所にはいり、強度が大幅に低下いたします。

 

現状、基礎の養生期間を守らない工務店などいままで見てきたことがあります。

 

なぜ守らないかというと

 

事業主から『いついつまでに販売したいので、この工期でやってください』など無茶な工期を提示してくる事業主は、今でも全然います。

 

断れば、他の施工店に仕事が取られてしますため、施工側もしぶしぶ受注するのが現状です。

 

この工期でやらないと次から仕事渡さないよという暗に意味が込められたパワハラじみた契約がされていると思うと建築業界の闇は深いです。

 

 

ですので、この無茶な工期に間に合わせるために現場の工期短縮の手段として、基礎の養生期間をおろそかにするケースがあります。

 

基本的に基礎の養生期間は下記のとおりとなっております。

 

日平均気温(その日、1日の平均気温)が
・15
℃以上で3日間(打設後72時間)
・10℃以上で5日間(打設後120時間)
・5℃以上で7日間  (打設後168時間)

 

わかりやすく説明すると、1日目の10時にコンクリートの打設が完了し、平均気温が15℃以上であれば、4日目の10時には次の工事に進んで良いこととなります。

 

基礎養生中は強い衝撃を与えなければ良いので、24時間経過すれば、軽く枠をばらしたり、上に乗る分には大丈夫なのですが、コンクリート打った次の日に枠をばらして、木材など重いもの上に乗せ始めたら基礎が完全に固まっていない状態ですので、基礎にクラック割れが起き、構造力が著しく低下します。

 

しっかり養生取られているか確認する方法として、販売元の不動産から、施工店に品質管理の写真や工程表を見せてもらうのが一番です。

 

工事する側は、基本的に品質管理のため工事写真を撮るのが当たり前です。

 

写真には日付が入っていますので、鉄筋工事から、基礎の完了写真までの期間がわかるので、そこで判断しましょう。

 

あわせて工程表も見せてもらえれば、養生期間が一発で分かるので、できれば確認することをおススメします。

 

 

本当に良い基礎コンクリートの種類

 

コンクリートにも種類がありまして、一般的に新築住宅の基礎は、普通ポルトライトセメントと早強ポルトランドセメントという標準的なコンクリートを使用していることがほとんどです。

 

普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントの違いは何なのかといいますと

 

コンクリートが固まる時間です。

 

早強ポルトランドセメントは文字のとおりで、普通ポルトランドセメントよりも固まるのが早いため、養生期間を少なくすることができます。

 

先ほど述べたのですが、普通ポルトランドセメントの養生期間の目安として下記のようになります。

 

日平均気温(その日、1日の平均気温)が
・15
℃以上で3日間(打設後72時間)
・10℃以上で5日間(打設後120時間)
・5℃以上で7日間  (打設後168時間)

 

それに対して、早強ポルトランドセメントの養生期間の目安は下記のようになります。

 

日平均気温(その日、1日の平均気温)が
・15
℃以上で1日間(打設後24時間)
・10℃以上で3日間(打設後72時間)
・5℃以上で5日間  (打設後120時間)

 

上記で分かる通り、基礎工事を行う上で養生期間は必要なですが、早強ポルトランドセメントは養生期間を2日も短縮できる硬化スピードを持っています。

 

新築住宅・物件の工事をするうえで、工期は絶対に守らなければいけないもので、基礎工事の養生期間を短縮できるのは、工事管理者にとっては早強ポルトランドセメントは素晴らしく思えます。

 

しかし、硬化速度が早いというのは、コンクリート内の水分の蒸発速度が早いということで、急激に乾燥収縮するため、ひび割れが生じやすいのです。

 

このひび割れが、別記事でも紹介しました構造クラックのひびになってしまうと、基礎強度は大幅に低下いたします。

 

このひび自体は、早強ポルトランドセメント打設後に散水したり、シートをかぶせてることで急激な乾燥を防げば、ひびは生じにくくすることができます。

 

問題なのは、その適切な養生をしないままにしているということで、そうすると基礎がひびが多く入ってしまい、構造的に弱い基礎になってしまうということです。

 

さらにいうと、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントでは時が経過していくにつれて、普通ポルトランドセメントのほうが強度は出ます。

 

早強ポルトランドセメントも強度的には、十分基準を上回るため問題ないのですが、やはりより長く頑丈な基礎のほうが、家が長持ちしますので、普通ポルトランドセメントで打設されている基礎をおススメします。

 

どちらで打設したかは、不動産のほうから施工会社のほうに問い合わせれば、すぐにわかりますので聞いておいて損はないと思います。

 

 

冬に打設した基礎は危険!?【凍害】という恐ろしい現象

 

より良い新築住宅・物件を探すうえで、先ほど養生期間のご説明をしたと思うのですが、コンクリート打設時に気温が低すぎても問題があるのでご説明していきます。

 

とくに日平均気温が4℃を下回り、最低気温が氷点下を下回る場合の基礎の打設は注意が必要です。

 

 

基礎コンクリートはコンクリート自体の温度が2度以下になってしまうと、コンクリート内の水分が凍結しはじめます。

 

水分は凍ると体積が増えるため、基礎内部で膨張し、全体的にひび割れを起こします。さらに日中になったら解けるため、基礎内の鉄筋とコンクリートが剥離(はくり)してしまうことを【凍害】といいます。

 

 

この凍害が発生してしまうと、基礎の強度は大幅に低下してしまいます。

 

 

凍害が発生したら、コンクリートがシャーベットのようにシャバシャバな状態になり、いつまでたっても固まりません。

 

ですので凍害が発生したコンクリート部分は、後から直すことができないため、解体して打ち直すしかありません。

 

 

凍害を防ぐ方法としましては、コンクリート打設後、2℃以下にしなければよいので、毛布のようなシートなど基礎被い、養生すれば凍害を防ぐことができます。

 

 

関東まででしたら、そこまで記録的な寒さがなければ、凍害が起こることはほとんどないのですが、東北や北海道といった寒冷地ですと、凍害は必ずといっていいほど起こり得ます。

 

凍害が起こっているかは、基礎表面を見て、激しくいたるところにひびが入っていたら疑ってください。

 

以上のように基礎コンクリートは正しい打設と養生期間があれば、最大限に構造体としての役割を担ってくれますので、不動産から施工店に基礎の種類や養生期間を聞いて、悪い粗悪な基礎を買わないように注意しましょう。

 

-基礎

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