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【新築】外壁がモルタルの場合に絶対にNGな物件とは?

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 【新築】外壁がモルタルの場合に絶対にNGな物件とは?

 

新築住宅を買うにあたって、外壁はよく調べておいたほうが良いです。

モルタルで施工された外壁の新築を購入する人は、見といたほうが確実にためになります。

 

外壁ってそんなに重要なの?人が入るし、中が奇麗な方がいい!

 

なんてその考えはまずいです。

 

今回は外壁がモルタルの場合に絶対買ってはいけないNGな物件をご紹介します。

 

メッシュシートを入ないでモルタルを塗っている新築住宅

 

 

モルタルとは、セメント1に対して砂を3の割合でまぜ、水を加えて練り込んだ材料で、セメントは石灰や石膏を焼いて粉末にしたものです。

 

それを外壁に塗るのですが、防水紙の上にラス網という網状の金網を取り付けて、モルタルを練り込みます。

 

ラス網により、モルタルが落ちにくくなるため水平・垂直のところにも塗れるようになっております。

 

モルタルのメリットとして、仕上げの種類が豊富でタイルを張ったり、壁をふかしたりなど自由にデザインできるのが特徴です。

サイディングやパネルは継ぎ目や目地が出てしまうのに対し、モルタル外壁は目地がなく仕上げることができるため美しく高級感のある仕上がりとなります。

 

新築で建売なんか見るとモルタル外壁が結構多いです。

 

しかしその美しい仕上げができるモルタル外壁なのですが、施工方法によっては絶対買うべきではない物件と化します。

 

結論から言いますと

 

メッシュシートを入れていないモルタル外壁です。

 

メッシュシートというのは、プラスチックの繊維を網目状にしたもので、メッシュシートを外壁に塗りこむことで、モルタル外壁のデメリットであるクラックを入りにくくすることができます。

 

逆に言うと、メッシュシートを入れてないモルタル外壁は非常にクラックが入りやすく、雨漏りしやすいということです。

 

 

メッシュシートを入れるにもかなり手間とお金と時間がかかりますので、入れていないメーカーをよく見かけます。

 

しかしメッシュシートなしで外壁の仕上がりを見てみると、案の定クラックが入っています。

 

しかもいたるところに

 

クラックが入ると、モルタルと防水紙の間に雨水が入ります。

モルタル中の水酸化カルシウムが、浸入した雨水で溶け外壁の表面に移動し、空気中の二酸化炭素と触れると化学反応を起こし、炭酸カルシウムになることで、外壁が一部が白くなります。

 

この現象をを白華現象(エフロレッセンス)といいます。

 

モルタルの仕上げ上、白華現象(エフロレッセンス)が起こることはよくあるので一部だったら問題ないのですが、問題はクラックがあると白華現象がいたるところにできるということです。

 

写真で見てわかるように見た目も良くなく、クラックが入ると止められません。

建ててから1年でこのありさまです。

 

正面は化粧材やタイル、ふかし壁などでよくわからなくても、裏の平らな面になると白華現象(エフロレッセンス)はよくわかります。

 

白華が発生しているだけなら良いのですが、問題はモルタルと防水紙の間に雨水が浸入しているということは、そこから建物内に浸入する、つまり雨漏りの危険性があるということです。

 

 

左官工事の養生期間を取っていない新築住宅

メッシュシートを入れていないモルタルは外壁にクラックが入りやすいのはわかっていただけたかと思います。

 

もう一つ外壁が割れやすい条件がありまして、

 

それは・・・

 

モルタル塗り後の養生期間を取らないで塗装工事に入ること

 

モルタルは乾燥により、水がなくなり質量が収縮するためヘアークラック(軽いひびで構造的に問題ないもの)が出ます。

 

このヘアークラックをある程度出してから塗装工事に塗装工事に入ることで、外壁塗装後のクラックを少なくすることができます。

 

 

反対に養生期間を取らないとクラックが出やすくなるということです。

 

養生期間の目安として、左官工事が完了してから1週間は空けたほうが良いです。

 

1週間たてば、ヘアークラックが十分に出でて、それから塗装することでクラックが仕上がった状態から出にくくなります。

 

しかし現状では、工期のない現場なんかですと養生期間が冬場で3日なんてことはあり、しっかりと養生期間を取っている会社もありますが、建築業界では左官の養生期間はグレーゾーンになっています。

 

仮にクラックが出ても、コーキングで埋めて、再度塗装すれば問題ないため、クラックができること自体は仕方のないことですが、問題なのはクラックを放置してしまうとダメということです。

(私はクラックによる雨漏りなどのアフター工事が大変なのは知っているので、養生期間を2週間は取っていましたが、それでもヘアークラックは入ることはあります)

 

このクラックを放置してしまうと、どんどん広がり、雨水が入りこんでしまため、養生期間がとれなかった場合の後処理は必ず必要になってきます。

 

夏場のモルタル塗りも注意が必要で、夏場は気温が高く、日差しも強いためモルタルが急激に乾燥しやすく、クラックが入りやすいです。

 

気を遣う左官屋さんなんかは、夏場に日が当たらないように塗っていくことで、急激な乾燥を防ぐように塗っている方もいます。

 

 

クラックが入りやすい外壁のまとめ

 

外壁がモルタルで、クラックが入りやすい条件のまとめとして

 

・メッシュシートを入れていないモルタル外壁

・モルタル塗り完了後、しっかりと養生期間を取っていない

 

この2点がモルタル外壁のクラックを引き起こす原因になっています。

 

メッシュシートを入れるとなると、材料代と手間費がかかるため30坪2階建ての住宅で、コスト的には8~10万円は変わってきますので、建売なんかではいろいろなメーカーが作っている場合が多く、メーカーによっては入れるところと入れないところがあるにもかかわらず、新築住宅の販売価格は同じなんてこともあります。

 

それだったらメッシュシートが入っているモルタル外壁を選びたいですよね?

 

ですので、モルタルの養生期間やメッシュシートを入れているかなどは施工店に聞けばわかりますので、不動産の方に問い合わせて必ず聞くようにしましょう。

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